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ずっと好きな人

いつか会って話してみたい。

でもその距離は遠い。

 

 

そんな憧れの人を12年越しで目の前にしたとき、私は11歳の私に出会いました。

 

 

(非常に抽象的なお話です)

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当時私は大好きな舞台を観るために、

夏休みと春休みの年2回だけ東京に遊びに来ていました。

 

本当に舞台を観るためだけの上京です。

何の舞台を観るにしても上演時間は休憩を含めて約2時間。

開演1時間前には最寄り駅に着いて軽くご飯を食べ、終演後は夜までに帰れるように

すぐ東京駅に向かっていました。

 

東京に行くと言えば、夢の国に行ったり、渋谷原宿で買い物をしたり…それが同年代の女の子が行う行動パターンなのかもしれません。

でも私は、そういうきゃぴきゃぴキラキラしたものに興味がありませんでした。

(今思うと、なんかもったいなかったなあ。)

 

 

話を元に戻しまして、そんな子ども時代、「今年はこれを観に行こう!」と、

母がチケットを取った舞台で運命的な出会いがありました。(大袈裟)

 

 

その舞台でキラキラと目を輝かせて演じている人が目に留まりました。

その人は私と同い年でした。

 

カーテンコールのとき、小さい体で、全力で客席に向かって手を振っている姿を見て「ああこの人は本当に舞台が好きなんだな、演じることが楽しいんだな」と感じたのを今でも覚えています。

そして同い年の子が、舞台の上に立ち大人と一緒に作品を作っていることに衝撃を受けました。

 

憧れて、あんな風になりたいと思い

ダンスを始め、演じることにも興味を持つようになりました。

 

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―――そうだった、私はあんな人になりたいって素直に思ってたんだ。

 

同じだけ年を重ね、私以上に前に進んで成長している憧れの人を目の前にして、

その人を通して11歳の自分を見つけました。

 

そして、今の自分を見ました。

 

―――初心を忘れていたのに、あの日で止まっている心がある。

 

その人は変化しながら前に進んで今を生きているのに、私は12年前を生きているような気がしました。時だけが流れて、歳だけ重ねて、心は12年前で止まっている。

 

当時抱いていた好きの気持ちを今に繰り越していたことにも気づき、

恥ずかしくなりました。

 

 

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その人はやっぱり、立ち止まっている私を色んな形で気付かせてくれます。

私の「やりたい」をいっぱい引き出してくれる、

これからも励みになる存在だと思います。

 

 

そして変わらず、その人が表現するものが好きです。

長いこと好きでいるせいで、何が好きかと問われると私もわかりません。具体的に言葉で言い表すと、「それだけじゃないんだ!」というもどかしさがあります。

 

好きすぎると、その人がやることなすことすべてが輝いて見える。

まさに盲目…!

 

 

 

私の憧れの人、原点の人。

誰かは秘密です。